

2005年8月1日(月) 1/5 現在徳島へ向かうフェリーの上
夏休みが取れたので久々に遠出をすることにする。
当初の予定では、川崎から那智勝浦までフェリーで移動して、紀伊半島から日本海側まで縦断しようと思っていたのだが、
なんと今年の6月からで便がなくなってしまったとのことだった。
そこで予定を変更して、まずは徳島までフェリーで移動することにする。
あとは到着してから、よい天気予報の方角へ向かうつもりだ。

クリックすると、大きいサイズの画像が別ウィンドウで開きます。
紀伊半島に徳島からフェリーで渡って(2時間かからない)当初の予定どおりに紀伊半島の南端から日本海まで縦断するか、
今まで通ったことのない瀬戸大橋を通って、鳥取砂丘まで本州を縦断するか、
ちょっと帰りが大変になるが、徳島から佐田岬まで四国を横断するというのも面白い。
いまはフェリーにチェックインして出港待ちだ。
徳島到着が、明日の昼だそうだ。
オーシャン東九フェリーの、食堂なしで、全席が2等寝台だが、数千円お得なフェリーというのに乗っている。
パソコンはもってきていないが、ザウルスでいまこうやってネットにアクセスしている。明日の昼まで嫌っていうほど時間があるが、どうやってすごそうかね。電波も届かなくなるだろうからネットもできないし。一応文庫本は持ってきたけど。
寝台スペースはこんな感じ。僕は上の段。

さて、これから船内探索をする。
乗船が17:50くらいで、出港が19:10なのでけっこう時間がある。荷物を自分の寝台に置いて、さっそくデッキに写真を撮りに行く。
羽田空港に着陸する飛行機がひっきりなしに頭上を通り過ぎて行く。

こんな頻繁とは思ってなかった。数分毎に飛行機が頭上を通り過ぎていく。空港は山手線並みの混雑だ。
写真を撮っているうち、あっと言う間に、出港時刻になってしまった。

出港して10分ほどで、もうAirH"は接続できなくなった。
食堂なしで自動販売機でメシを買うとなっているのだが、そのかわりに、船内専用の自動販売機プリペイドカードをもらえるのだ。

徳島までの場合、3+2の5食分だ。電子レンジで暖めるカレーが1食分(普通に買ったら400円という設定だった)として販売されているので、普通の食欲の人なら明日の昼まで困るということはないだろう。
ゲームコーナーにはちょっと期待していた。こういうところのゲームコーナーって、VF2とかアルカノイドとか、懐かしの好きなゲームがよく置いてあるものだからね。…しかし残念ながらパチスロと脱衣麻雀ばっかりだった。しかも狭くて喫煙スペースだからこれは辛い。あとで気が向いたら脱衣麻雀でもやりにくるかな。
20:00ごろ、またデッキに出てみる。もう真っ暗だ。どこか遠くで花火があがってる。あんまりきれいなまんまるなので、最初は、上の写真で貼ったような、どこかの遊園地の観覧車かと思った。海も空も真っ暗で、水平線に明かりが一直線に並び、その一直線からぽつんと飛び出るように花火が上がっている。ヨットの帆の形をした灯台らしきものを通り過ぎて行く。
いま窓辺のスペースでザウルスにこうやって日記を打ち込んだり文庫本を読んだりしている。ちょうどいまホーガンの「未来の2つの顔」を読み返していたところなのでそれをもってきた。
こうやって読み返すと、星野漫画版はうまく要約していたんだなあ。けっこう大胆に原作のエピソードを端折っているのだが、端折っている部分が、こうして読み返している時に、ああそういやこういうエピソードあったわと思い出すようなところだけだ。重要な部分はしっかり残したり、簡潔にまとめたりしていた。
ホーガンの描く主人公って、おまえは島耕作かよと突っ込みたくなるような、
ちょい悪セレブ感にあふれていて、少年漫画チックなところがときどきうんざりしちゃうんだが、星野漫画版の方がむしろ癖のない主人公になっていて感情移入しやすかったりする。
23時になって、かなり辺りが静かになってきたので風呂に入りに行く。他にだれもいない。

一度に5〜6人くらい入れそうなきれいな風呂だ。船だからお湯は循環しているのだろうが、塩素臭くないのもいい。湯温はお子様でも安心な程度のものだ。
日の出は4:55頃らしい。起きられるものなら起きてみようと思う。
2005年8月2日(火) 2/5 徳島フェリー到着〜徳島県東祖谷山村
さて8/1分を書いた後。寝ようとしているんだが、30分くらい寝ると目覚めてしまう。は多分ちょうどいいと思うんだが、湿度が高いのかなんかスッキリしない。ゴゴゴゴ音は慣れるとどうって事ないのだが、一定ピッチで「んーーーーー」と鳴っている音が気になる。
4:20頃に起きて日の出を見に行く。しかし残念ながら日の出方向は完全に雲に覆われていた。
また、日の出方向をちょうど背にして船は進んでいるので、排気煙がちょうど被ってしまい残念。

それでも約30分ほど、明るくなるまでねばっていた。何台かのタンカーや漁船とすれ違っていく。

もう一度寝て9:15頃起きて食事しに行くと、ちょうど本州南端、潮岬を通過するところだった。空は全天どんよりと曇っていて、ちょっとするとパラパラと雨が降ってきた。かなりガッカリしたが、海上だからであって、陸上では天気予報どおりだよね…と気分を慰める。
次第に雨は止んでいき、正午ごろには暑くてたまらないほどになった。
その後本を読んだり地図を眺めたりしつつ、13:15に徳島到着。現地はかろうじて晴れだが、遠くの山のほうは雲に覆われていて嫌な予感がする。

港に着いて、ネットにアクセスできる状態になったので、8/1分を更新。
そして各地の週間予報を
旅の手帖週間予報でチェック。初期asahi.com天気予報亡き今、これが一番更新が頻繁で軽くて各地を比較して見やすいように思う。
四国の天気は曇り時々晴れとのことで、では四国横断に向かうことにする。
地図に乗っていた、足摺岬〜大阪のフェリーを利用して帰ろうと計画していたので、その時刻表を調べようと検索して見たところ、なんとこの大阪高知特急フェリー会社は
今年6/30に事業廃止していた。那智勝浦〜川崎便に続いてこちらもか。ついてない。
ではR439あたりをメインに使い、四国の山中をつっきって横断する計画に変えよう。できればホントの意味での端っこ、佐田岬までたどりつきたいけど、時間と体力に応じて考えよう。
そして横断しきってから戻るのは高速道路を使い、一気に徳島まで戻り、東京への帰りもフェリーを使おう。
と計画を決めて出発すると、ゴロゴロ…という遠雷に似た音が。フェリーのエンジン音かな? 天気予報では何にも書いてなかったし…。と思っていたら、ざざーっと雷雨が降ってきてしまった。なんだよこれ、いきなり話が違うじゃん。曇り時々晴れなんじゃなかったのかよ。
R439に乗って市街を離れると、次第に雨がやんでいった。
途中のトンネルで通行止めになっているそうなので
県道207にバイパス。このころにはすっかり晴れて、暑いくらいになっていた。

さて
立見峠を過ぎてからR439に戻る。酷道だという噂は聞いているのだが、今のところ全然普通の2車線国道だ。
R492との分岐点近くに、槍ノ尾サービスエリアというところがある。私設の道の駅って感じなのかな?
そろそろ腹が減っているのでうどんを食う。四国と言ったらぶっかけなので、もちろんそれを頼む。

うまいにはうまいのだけど、さすが、と感動するほどではなかった。しかし意外にうどん屋をみない。国道沿いだとかえって少ないものなんだろうか。もっと本格的なところに行こうと思ったら、ちゃんと下調べしなけりゃならんかな。
剣山が近づくにつれ、道はどんどん狭く、どんどんクネクネしてくる。なかなか楽しくなってきた。

剣山の峠へと向かって行く道が、深く急角度に落ちて行く谷でスゴイ。
地図はこの辺り。

剣山には日本最長の林道(60km)が有り、僕は免許をとって走行距離がまだ2000kmくらいしかなかったころに挑戦したことがあった。当時はLANZAをフルノーマル、つまりオフロード仕様で乗っていた。
いまにして思えばあれは失敗だったなあ。バイク自体にまだ慣れていなかったので、かなりスローペースで、おっかなびっくり走っていた記憶がある。その時の印象が強烈で、オフロードは避けるようになってしまった。まあ、もともとモタード仕様にしたくてLANZAを買ったんだけど。
さて、見ノ越と呼ばれているところが峠の頂上だ。
地図はこちら。夢中になっていたので寒さと空腹を忘れていた。標高はたぶん1600mを越えていて、どんよりと曇っているのでかなり寒い。念のため持ってきたセーターを着るはめになる。
寒さでいつの間にか体調を崩していたのか、ちょっと頭が痛い。これはヤバい。今にして思えば、頂上からの風景、神社などの写真を撮り忘れてしまっていたくらいだから、かなり体調が悪かったに違いない。
その見ノ越には数件の民宿兼食堂があるのだが、どこも「手打ちそば」「祖谷そば」などとノボリをたてている。どうやらこの地域はうどんより蕎麦のようだ。
適当な1件に入り、ざるを頼んでみる。

色と食感は山形系に似た、濃いグレーで太くてもちもちしているものなんだが、香りや味がちょっと違う。いままで食べたことがない感じだ。そばの風味自体はそれほど強烈ではない。
つゆがかなり薄味で、煮干しがメインなのか? こちらは蕎麦以上に未体験な味だ。これが関西テイスト? 最初はかなり違和感があったが、慣れたらこれはこれでさっぱりしていてよいかもしれない。
今日はR439をちょっと南下して、南国市辺りで宿を取ろうと思っていたのだが、まだまだ100kmは彼方のようだ。

もう19:00近いのでそろそろ暗くなるだろうし、この体調で真っ暗の中クネクネ道はつらそうだ。
と思っていたところ「いやしの温泉郷 バンガローなど宿泊施設あり」などと書かれた看板があった。これぞ天の助け。泊まれることを期待してR439を2kmほど逸れる。公式サイトはこちら。
http://www.sobanoyado.jp/なぜか公式ページに詳細な地図が載っていなかった。あれじゃ地元民以外はたどり着けないんじゃないかな。
こちらが詳細地図です。mapfanにもmapionにも載ってなかった。

訊ねたところ、バンガロー4000円(平日料金)が借りられるが、用意をするまでちょっと待ってくれとのこと。ひゃっほう助かった。
待っている間に、温泉に入ることにする。平日なので僕のほかには親子連れ一組しかいない。きれいだし消毒臭くないし広いしかなり好感がもてる。
温泉から出てみると、バンガローは実は用意できなかったが、もう料金は受け取ってしまったので、普通の宿泊施設をバンガロー料金で使ってくれとのこと。予約せずに飛び込んだので、なんか手続きにミスがあったんだな。悪いことをした。
その部屋に入ってみたら、ほんとに普通のホテルの部屋だ。

バンガローに泊まる気まんまんだったので、ちょっとがっくりだ。そりゃたしかに設備はこちらの方がいいんだけど、そもそも設備とかに期待していなかったし。
さて荷物を置いたところで、併設のレストランに行く。上で書いたURLの通り「そばの宿」ということで、地元の祖谷蕎麦が売りらしいので、もちろんそれを頼む。

見ノ越で食べたものより、ぜんぜん洗練された印象。もらったパンフレットによると「独特の香りと素朴な味わいに定評があります」とあるのだが、いまいち香りが分からない。体調を崩しているからか?
つゆは比較的一般的な傾向のものだったが、やはり関東系と比べればずっと薄味だ。
そんなわけで、そのダブルベッドのホテルの一室のような宿泊施設でこれをザウルスで打ち込んでいる。AirH"はつながらないのでアップはまた後日だ。
できたばっかりの施設のようで、風呂も部屋もレストランもきれいだし、22時まで営業しているし、この分ならバンガローもきれいだろうし、交通の便が悪いこと以外は誰にでも文句なくお勧めできる。パンフレットにもちゃんと書いてある。
国道32号線から大歩危=県道45号線=県道32号線=東祖谷山村経由をお勧めします。
国道439号線は全体的に険しい山道となっており、山岳・自然観光やツーリング目的でない限りあまりお勧めできません。
僕とは違って、ちゃんと予約はいれましょう。
いま空調を切って網戸にしているんだけど、大変涼しくてちょうどよい気温。虫の鳴き声と水の音が聞こえてくる。夕べのフェリーとは大違いだ。
明日のメインイベントは四国カルストだ。ていうかここにいきたいついでに四国横断をしてるようなもんなので。そこまでのルートなどちょっとこれから考えよう。
2005年8月3日(水) 3/5 徳島県東祖谷山村〜愛媛県宇和島市
結局夕べは空調を入れずに網戸で寝たのだが、ちょうど良い気温で気持ちよく眠れた。朝に鳥の鳴く声で目が覚めた。

これは部屋から外を眺めたところ。
そういえば、天井のところについている、火災時用の換気窓には網戸が入っていなかったらしく、床にアブかなにかが数匹死んで落ちていた。この窓が開いていたら冷房の効率が落ちるだろうし、ほんとはデフォルトの状態で閉まっているべきものだろう。これだけがこの施設のマイナスポイントだった。
さて今日は四国カルストは必須で通過し、できるだけ西に移動することにしよう。
フロントが開く7:00にさっそく出発。R439を西に向かう。
この東祖谷山村の中心部、
村役場のある辺りが、イイ感じのローカル感にあふれていてなかなか気に入ってしまった。


写真を撮っていると、40代くらいの男性に話しかけられた。バイクは持っているけれどしばらく乗れていないのでうらやましいとのこと。なんだか微妙に会話がちぐはぐになる。たぶん東京弁とこちらの言葉で、同じ言葉なんだけど違う意味をもっている物があって、それで話が食い違ったりしているんじゃないかという気がする。
ここで、宿泊した宿のパンフレットに書かれていた、R439より楽だというコース、
県道32に移動する。
途中でかずら橋という、かずらで編まれた橋を渡れるところ(そのまんまだ)があるので、ついでに寄ってみようと思っていた。
地図はこちら。しかし到着してみると、もろに観光名所ってノリなので性に合わない。

なにせこんな感じの、超大規模な「かずら橋イベント広場」などというものを建設しているくらいだ。
この祖谷渓は「秘境」を売りにしているらしく、「日本三大秘境のうちのひとつ」などと看板に書かれているのだが、こんなこれ見よがしな宣伝をする時点でもう「秘」の字もなくてシラケる。

R32に移って南下。北上すると「大歩危」と書いて「おおぼけ」と読む渓谷があるのだが、今回は残念ながらパス。「レストラン オオボケ」などと気の抜けるような名前の店が多くてなかなか笑える。

そんなわけで「大歩危駐在所」もあったのだが、駐在さんが大ボケとは、いかがなものであろうか。
R32からR439に戻るポイントがあるのだが、西に行くべきところを間違えて東に進んでしまった。地図ではあまりクネクネしてないはずの道なのに、なんか変だな、とは思いつつも、楽しいのでついつい熱中してしまっていた。
40分程も走って、工事中で時間制限で通行止めのポイントまで来て、ようやく間違えて剣山方向に行っていたことに気づき、引き返した。
この間違いで結局1時間あまり浪費してしまった。しかし山深い中、ポツポツと思い出したように現れる、数件の集落を繋いで走るのはなかなか楽しかった。


さて正しい方向であるR32方向に戻ると、こちらは道幅も広く、ハイペースで走れる。先程のミスを取り戻す。天気はあいかわらず晴れたり曇ったり雨が降ったり。
高知自動車道の
大豊ICのある辺りでR439に戻る。ここからは吉野川に国道が併走していく。

ここでは子供たちが川遊びをしていた。すっかり雨はやんで、カーッと日が照っているので気持ちがよさそうだ。

このあたりで、このような喫茶店を発見してしまったのだが、いいのだろうかこの看板。

たしかに「ロフト」って雰囲気である建物ではあるのだが…。
そろそろ腹が減って来たので、道の駅さめうらに入る。
地図はこちら。こんどは当たりだといいなと思いつつ、ざるうどんを食べる。

そしたら驚いたことに、うどんをつゆに付けて食べると、リンゴの香りが鼻に入ってくる。自分の頭がどうにかなったのかと思った。なにか薬味に一工夫があるのかな、たとえばこの大根おろしは、じつはすりおろしリンゴだったりして…と思ったのだが、メンと薬味には何の不思議もなかった。
つゆをすすってみると、どことなくリンゴっぽい感じの味が舌に残るのだが、判然としない。けれどもうどんをつゆにつけて食べると、あからさまにリンゴの香りがする。これってこの地方の特色なのかな? 店のおばちゃんに聞こうと思ったが、おばちゃんたち同士、地元言葉(あまり理解できなかった)で会話していて、なかなか割り込んで聞き出せない気の弱い僕だった。
しばらくR439はハイペース走行。天気は晴れたり曇ったり雨が降ったりでコロコロ変わる。この辺りの川は、みな穏やかで鏡のような水面だが、吾北村の小川川(不思議な名前だが地図によると確かにこう書いてある)のあたりでは幸いによく晴れてくれた。
地図でいうと多分この辺り。

仁淀村のあたりまできて、ようやく酷道らしい、狭いめちゃクネ道になる。ぽつりぽつりと点在する集落をつないでいくのだが、このあたりはなかなか僕好みの味わいがある。
地図はこちら。

天気はどんよりとした曇りだったのだが蒸し暑い。やっぱり子供たちは川で遊んでいた。水がきれいなので、全然ためらわずに潜れる。

矢筈峠にたどり着いたら、分岐した方向に「←四万十川源流地点」との看板がある。源流ですか。これは興味深い。距離が示されてないのが気になるが、30分間で見つからなければ戻ることにして行ってみよう。

途中からグラベルになる。オンロードタイヤだがサスペンションストロークはあまりノーマルと変わってないので、なんとか普通に走れる。すると前に走っていたワンボックスに追いついてしまった。この車が遅いのなんの、15キロ以下で走っている。スピードが遅いとバイクはかえって不安定になってしまうので、一息いれて写真を撮り、距離が空いたら出発し、追いついたらまた一息…の繰り返しだ。

源流のすぐ目の前に駐車場があり、石碑もあった。水も汲んで飲めるのだが、家族連れが行列していたので面倒臭くなってやめた。できるだけ源流に近い方に登って写真を撮った。

ここから始まった小さな流れが、支流と寄り集まって海まで至ると考えると、感慨深い。
帰りは他に車もいなかったし、登りの方が多かったので(登りの方が簡単)来たときの半分位の時間で済んだ。それでも結局この寄り道で1時間ほどかかってしまった。
R439に戻る。矢筈峠を越えれば四国カルストは近くだ。しかし遠くを見ると、山の山頂には深く雲がかかっているのでいやな予感がした。

晴れの日のカルスト高原の写真を見て、ここ行ってみようと盛り上がっていたのだが、曇りじゃあな…。
とうとう到着した。
地図はこちら。ところが曇りどころではなく、尾根を走る道なので、山を越えて行く雲の中にすっぽりと包まれていた。

視界は数10メートル。写真を見て夢見ていた風景とはまったく正反対だ。
高原には牧場があり、牛さんが黙々と草を食んでいる。高原がどのくらいの広さなのかはさっぱりわからない。



ゴツゴツした岩が際限なく広がっていく風景を見て、岩の隙間に寝転がってスカっとしたかったのだが、それどころではない状態だ。草を触ってみると、じっとりと濡れてしまっているし。
期待していたものとは違うが、まあこれはこれで面白い風景と言えなくもないが…。ちょっと残念だ。
ところで、この高原の入口には
国民宿舎 天狗荘というのがあり、乾電池を買うのとトイレを借りるために入ってみたのだが、なんとこの建物は、県境をまたいで建っているというのだ。どれどれ。

あっ本当だ。公式ページを見る分には、高知県側が運営しているっぽいが。
地芳峠でR440に移り南下。大きな高低差を気分よくクネクネ下って行く。下る毎に視界が開けて行く。
梼原でR197に移り西に向かう。
ところで、これはこの辺りにあったトンネルなのだが

「
トンネル内 注意」という看板が掲げられていて、まあそれはよいのだが、なぜか能面の女性が、怪しげなポーズをとって注意を呼びかけている。薄暗くなってきた時間帯でもあり、正直ビビりましたよ! トンネルの入口よりも、この能面看板のほうが気になって仕方がありませんでした!
広くて交通量の少ない道なので、ハイペースで走れる。予定外の寄り道が2時間分もあり、そろそろ暗くなってきたので助かる。
日吉村でR320に移り本格的に宇和島に向かう。どんどん暗くなって行く。ペースは相変わらず快調だが、朝から12時間以上も走っているので、そろそろ疲れてきた。
愛媛県に入り、広見川沿いに宇和島市を目指す。もうペンライトを使わないと地図を見るのが難しくなるくらいの暗さだ。
鯉のぼりが川をまたいで垂れ下がっていた。
場所は多分この辺り?

どうやらこの川沿いに駅伝大会があって、この鯉のぼりのところがスタートだかゴールだか、そんなポイントになってるらしい。
ところでこの辺りは鬼北町というのだが、僕が持っていった6年前の地図では「広見町」となっていた。今年版の四国のツーリングマップルをわざわざ買ったのに、フェリーの中で荷物をといて地図を開いてみたら、なぜか6年前に剣山スーパー林道を走りに来たとき買った版の地図がタンクバッグの中に入っていた。不覚だ。そんなわけで、けっこう当時から地名が異なっているところもあり、道に迷いそうになることもしばしばだった。
そして宇和島市街に入る。このまま港に向かい、ひとまず四国横断を終えよう。
途中で宿や郷土料理店等を確認しつつ、すでに真っ暗になってしまったが宇和島港で写真を撮る。

残念ながら陽はすっかり暮れてしまったが、何とか無事に横断成功だ。
目をつけていた宿を確保し、近くの郷土料理店に入る。しかし入ってメニューを見ると、ファミレスと居酒屋をミックスしたような店だ。
失敗したかな…と思いつつ僕がオーダーしたのは、「さつま」という郷土料理と、宇和島産のアジ刺と、芋焼酎のお湯割りだ。もう見るからに旅行者のセレクトですね。
この「さつま」っていうのは、魚と山芋のすり身(と説明された気がするがうろ覚え。あとで調べます)に、ネギやミカンの皮を摺った薬味を入れ、麦飯にかけて食うものだ。麦とろの「とろろ」が変化したイメージですね。
これがうまかった。単なるとろろとまた違った味わいがある。香りの強い蕎麦と一緒に食ってもうまいんじゃないかな?微妙かな?つゆとの相性に大きく依存するかな?
アジ刺も今まで食ったなかではベストなくらいうまかったが、650円で8切れってちょっとどうなの。もうちょっとなんとかならないかね。
まだ腹に余裕があるので、追加注文したかったが、あいにくラストオーダーがおわっていた。ちょっといやな予感がしたがうれしい誤算でした。
さて明日はどうしよう。高速道路で徳島まで行き、夜出港のフェリーに乗るつもりなんだが、それだけだと時間に余裕があり過ぎるし。2日かけて行った横断が、高速だと半日かからず終わってしまうかも…。
佐田岬まで行って、さらに横断に箔をつけるか、これも写真を見て行ってみたかった四万十川沿いにするか…両方はちょっとリスキーだな。
2005年8月4日(木) 4/5 愛媛県宇和島市〜高知県四万十川〜香川県与島PA
朝7:00頃に目覚めて、帰りの計画をそろそろ立てていたときにようやく気がついたのだが、徳島から夜発のフェリーに乗るつもりでいたのだが、これは間違いだった。北九州が夜発で、それが徳島に昼に立ち寄り、翌日の朝に東京に到着するのだった。
となると、今日4日の昼発のフェリーに乗るのは無理だし、では5日昼発のフェリーに乗るならば東京着は6日朝ということになり、5日中に東京に戻るつもりだった予定が崩れてしまう。まあ、朝5時東京着だから、実質的には無いようなものだと思ってもいいんだけど…。なんか気分的にスッキリしない。
そんなわけで、今日の夕方から高速道路に乗って、東京まで自走で帰ろうと計画。
佐田岬に行って、伊予辺りから松山道に乗るコースと、四万十川を巡って、須崎辺りから高知道に乗るコース…の2通りが考えられたのだが、昨日に四万十川源流を見たという縁もあり、四万十川のほうへ向かうことにする。
8:00頃に出発し、昨日来たR320を逆に戻る。昨日はかなり暗くなっていてよくわからなかったが、空は青く、田はみどりで、川は鏡のようで、なかなか開放的で美しい道であった。
地図だとこの辺りなのかな。


ほとんどの写真は、クリックすればでかいバージョンが別に開きます。
さてここで四万十川周辺へ向かうR381に乗り変わるのだが、駅前辺りで闘牛のポスターを見つけた。

僕は全然知らなかったのだが、宇和島といえばイコール闘牛って勢いなくらいのものらしく、
市営の闘牛場がある。そしていま検索して知ったのだが、
全国闘牛サミット協議会という組織まであるらしい。
たしかにこのポスターを見ても、大阪から
関西龍力ジュニャー号が遠征に来るくらいだし、闘牛都市同士、いろいろ付き合いがあるのであろう。
さらに話はそれるが、先日スペインで、闘牛に反対する動物愛護団体の方々が、なぜか
「白いパンティの他にはプラスティックの牛のツノを頭につけただけのいでたち」でシュプレヒコールしたらしいのだが、
http://foreign-countries.seesaa.net/article/5153324.html日本ではそのような反対運動は起きないものだろうか?
さて話を戻して、このポスターを見ると(画像をクリックすると、別ウインドウででかいサイズのが開きます)、先ほどの
ジュニャー号のみならず、
黄金パンダ号やら、
ウルトラマン号やら、けったいな四股名の闘牛が多いようだ。
さて四万十川は、
このポイントで、R381とR441とに分岐する。どちら側に行くか、かなり迷ったのだが、帰途に着くにはR381方向にいったほうが都合がよい。そうしよう。ただしR441のほうも捨てがたいので、30分ほど走って見ることにする。
そんなわけでまずはR441側に乗ったのだが、河原と道との間に木が茂っていて、ときどきしか川が見えないくらいだ。もっと下流に行けば視界が広がるのかもしれないが、スケジュール的にちょっとな。
さて、河原に降りられるところがあった。

うぬう、さすがに
「日本最後の清流と呼ばれる」だけのことはあるきれいさだ。のだけど、それでもときどき「昔の美しさを蘇らそう」といった横断幕が川に張られていたりする。へえー。
さてR441側はこのくらいにして、R381側に移動する。こちらは川がよく見えるし、道が広くて良い。
そして四万十川といったら
沈下橋だ。風情のある橋だ。車が通るような大きい橋の合間に、ちょこちょこといろいろな場所で沈下橋がかけられている。小型の自動車なら通れないことは無いのだが、基本的には歩行者や2輪車が生活のために、日常的に使っているもののようだ。



そしてやはり、子供は川で遊んでいる。川で泳ぐっていうのは、関東ではあんまり見ない光景だと思う。


水面が鏡のようにフラットで、とても流れている川に見えない。段差がついているところでは、白く音を上げて流れていて、確かにこれは川なんだなと思えるのだが、すぐその直前まで、しーんと静まり返った水面のままだ。
ときおり魚が水面で動くと、そこから水の輪がゆっくりと広がっていき、しばらくたっても消えない。魚が水面に出て、波紋が広がる瞬間を撮ろうと思ったが、待ちくたびれてカメラから目を離したときに限って水面に出てくる。3回ほどそれを繰り返してあきらめてしまった。


今日はこれまでと違って、天気が安定して、気持ちよく晴れている。せっかくならこの天気が2日前から続いてくれればよかったのに…。
いろいろ写真を撮っていたら、池谷理香子の漫画に出てきそうな感じのきれいな姉妹に、シャッターを押してくださいと声をかけられた。歳は離れているようだが、姉妹であることが一目でわかる、おんなじ顔をしている。僕が昔使ったことがあるサンヨーのデジカメの後継機だった。逆光なのでデーライトシンクロしてあげると喜ばれた。すぐ結果がわかるからデジカメっていいね。
話を聞いたところ、19歳の姉のほうが免許を取ったばかりで、車の運転の練習がてら高知からドライブしてきたらしい。12歳の妹のほうが東京に興味しんしんで、いろいろ話を聞きだそうとするのだが、僕がTDLに行ったことがないと知ると、腰を抜かさんばかりに驚いていたのが印象的であった。姉のほうは、子供の頃から何度も来ているところだけど、自分で運転してくると感動が全然違うと語っていて、大いに共感した。今日は適度に雲があって風が無くて、水面に移る雲がきれいだから、東京からわざわざ四国に来て、今日ここにこれたのは幸せ者ですよ、とのことだった。
いまにして思えば、モデルになってもらって何枚か撮らせてもらえばよかった。なんで忘れてたんだろ。
そろそろ正午になるし、帰りの高速道路入口のある須崎に向かおう。予土線という電車と並んで
R381を東に向かう。その後
R56に移り、須崎に向かう。開放感のある気持ちのよい道なのだが、途中でダンプの集団に取り囲まれてしまった。
国道の脇で、おばちゃんがパラソルハットの下で、アイスクリンを売っているのを見て、これが高知名物アイスクリンか!と思ったのだが、ダンプの集団から抜け出て止まるタイミングを逸してしまって残念だった。
イメージ検索したら、シチュエーションは海なんだけど出てきました。こんな感じのものです。
http://0bbs.jp/pla002896/img104_1
途中で、このような喫茶店を発見してしまった。
喫茶・軽食 SUPER INVADERSらしいのだが…。70年代後半からずっとこの店名でがんばってきたのかね。感慨深いなあ。昔はインベーダー喫茶だったのかな。ていうかいいのかねこのキャラ勝手に使って。
さて七子峠というところに至ると、視界下方の谷の向こうに、うっすらと海が見えてくる。おおー。気分が盛り上がりますね。
地図はこちら。
ぜひあそこまで行ってみよう。地図を見ると、久礼湾とか安和海岸の辺りかな。
というわけで14:15ごろ、安和海岸に立ち寄った。
地図はこちら。

写真を撮っていると、3輪スクーターに乗っていた、漁師っぽい雰囲気の中年男性に声を掛けられた。国道を通ってきたと言うと、写真を撮るなら海岸沿いのこの道(と言って振り向いて県道320を指差す)のほうが断然きれいだよ。昔は旧道だった道だし、走りづらいことはないからぜひいくといいよとのこと。
ところで大樟は見たかい? と聞かれる。いや見ていない、知りませんでしたと答えると、この辺りまで来たのなら、大樟を見ないでいるわけにはいかないよ、屋久島の縄文杉より古いんだから。あっちはせいぜい3000年程度でしょ? 急ぐ旅でないならぜひ見るべきだよ。と、なんだか異様に縄文杉に対して、対抗意識を燃やしておられる。地図には載ってないんだけど、どこにあるんですかと訊くと、あっちの島のほうだよ、と言って、野見崎の辺りを指差す。
地図はこちら。こりゃまたアバウトだな。まあ案内看板とか出ているだろうし、あとで行ってみよう。
そして確かに、
地図でいうとこの辺りの海岸のほうが、絵になる風景でありました。この辺りを通る方は、時間に余裕があるなら、国道のトンネルを通るより気分良く走れると思います。


いつのまにか15時近くになっていてずいぶん腹が減った。そこへ「カツオの叩き定食」というノボリの上がったドライブインがあった。カツオの叩きですか、土佐っぽいな、まあここでいいかと思って店に入ろうとしたら、なんとこの店、
レストハウス 琵琶湖というのだ。なぜ土佐湾に面して展望も開けているこの土地で、よりによって店名が「琵琶湖」なのだろうか? これはもうこの店に入るしかない!
あまりに動揺したのか、店の外観写真を撮り忘れてしまった。検索しても
http://www.the-fuji.com/fcard/yutai/restaurant_s.aspこちらの中の「味の須崎黒潮会」に加わっていることがわかる程度しかヒットしなかった。
食事を待つ間、テラスに出て、先ほどまで写真を撮っていた安和海岸のあたりを見下ろす。

さて出来上がってくると、たっぷりのネギとニンニクがさすがって感じだ。

感動するほどではなかったけど、さすがにうまかったです。カツオよりむしろ、添えられていたカブがスッキリと甘くてたいへんうまくて感動した。
先ほどの男性に薦められた大樟を見に行こう。男性は
「このあたり」と、遠くに見える半島を指差すという、非常にアバウトなことしか教えてくれなかった。まあこっち方面にいってみりゃなんとかなるだろ。
と思って、この半島の先端の中ノ島に向かって走ってみたのだが、まったくなにも看板とかインフォメーションが無い…。

看板に注意を配りながら走っていたところ、このような看板を発見してしまった。

「
ぺっと捨てないで 地球を
ヨンごさない。」と、ヨン様らしき人物が訴えかけているようなのだ。この「ぺっと」は「ペットボトル」のことならば、普通にカタカナで「ペット」と書くだろうに、わざわざひらがなで「ぺっと」と書いているということは、この部分も何かのシャレになっているのだろうか? 例えば「ぽいっと」を意味する地元の方言で「ぺっと」というのがあるとか…。
とうとうなにも有力情報が得られないまま、
半島の先端の中ノ島まで到達してしまった。中ノ島から半島に橋を渡って戻ってゆく。

もう16時を大きく過ぎていたし、もうあきらめよう。帰りは市街に向かうバイパスを通っていると、それらしき標識を突然発見した。

とうとう見つけた。さっそく行ってみると、須賀神社というところにその大樟はあった。国の天然記念物らしい。ツーリングマップルにもmapfanにも載っていないのだが…。
地図はこちら。情報はこちらをご参照あれ。
http://www.moritomidori.com/meiboku/meiboku.htm

幹の太さを表現するため、境内で野球をしていた子供に、木の前で写真を撮らせてよと頼んだのだが、妙に照れくさがって撮らせてくれなかった。
しかし案内板や、上記にリンクした情報で見ると、樹齢は推定2000年ということになっているのだが、さきほどの男性は屋久杉に対して「あっちはせいぜい3000年程度でしょ?」などと対抗心を燃やしていたようなのだが…。
いま調べてみたら、屋久杉でも樹齢3000年クラスのものはまれらしく、だいたい樹齢1000年クラスらしい。というより、樹齢1000年を越えないと「屋久杉」とは呼ばれないらしい。
そう考えたら、樹齢2000年のこの樟を男性が誇りに思うのも、もっともな感じだ。
もう17時だ。そろそろ帰途に着くために須崎東ICから高速道路に乗る。ここでこのまま帰るのは面白くない。途中で
瀬戸大橋の間にある、与島PAで海に沈む夕日を眺めてみようではないかと思い立つ。
このルートを選ぶと、帰宅までは852.1kmの距離だ。上等だ。
須崎から与島PAまでは147.5kmなので、たぶんギリギリな時間に到着するだろう。
豊浜SAに至った頃には、かなり日は沈んできていた。

瀬戸大橋に乗ると、夕日に照らされる島々がたいへん美しい。写真に撮りたいが停車できるところが無いのが残念だ。
19:10に与島PAに到着。日の入りには間に合ったはずなんだが、日の沈むはずの地点はすっかり雲に覆われてしまっていて残念だ。

とはいってもなんだかんだ言って、30分ほど暗くなるまでねばった。


さてこれからどうしようか。
ここからノンストップで走っても9時間近くかかる距離だし、途中で宿泊してもいいのかもしれない。しかしなんとなく、このまま帰宅することにこだわりたくなってしまった。途中で仮眠をとればいいや。今の季節だったら寒くて困るということはまず無いし、万が一止まるところが見つからなくて、駅寝とかすることになったときに備えて、エアマットと虫除けスプレーは持ってきていたし。よし決めた。
この与島PAは、あまり人がいなくて居心地がよかったので、そんな計画を立てながら、いつのまにか2時間近くたってしまっていた。
2005年8月5日(金) 5/5 香川県与島PA〜えんえん高速道路〜帰宅
さてここからが大変だった。
21:30に与島PAを出発。朝に出発してから12時間以上経っているが、いまのところたいして疲れを感じていない。
日にちが変わって00:10に
兵庫県の三木SAに到着。ここでさすがに眠くなって30分ほどベンチで仮眠。
ここからは眠くて大変だった。数10分走っては10数分休憩するって感じで、走りと休憩の割合が3:1くらいの感じ。数分仮眠を取るだけで、起きた直後はずいぶんスッキリしているのだけど、また10数分すると眠くなってきてしまう。一気にまとめて数時間仮眠を取るつもりだったのだが、どこにいってもトラックが多数、エンジンをアイドリングさせてクーラーを効かせつつ車中泊しているので、うるさくてなかなか眠れないのだ。
02:00に兵庫県は
西宮名塩SA。ここでトイレに入ったのだが、性別表示プレート(正式名称知らず)がたいへんに印象的であった。

なんで小便するのに、胸張ってこんな偉そうなポーズとってんだよ! ちゃんと前を押さえろよ! 女性のほうは、便器に腰掛けているポーズでした(さすがに写真撮れず)。
04:30に滋賀県の
菩提寺PAに来た辺りで、かなり辛抱たまらん眠さになる。ここはあまり人がいなくて静かだったので、本格的に仮眠をとることにする。ここで1時間くらい、ガーッと熟睡する。

鳥の鳴く声で05:20ごろに目が覚める。虫除けスプレーを吹き付けていなかった服の上から蚊に刺されていて、腕が大変痒い。痒くて眠れなくなってしまった。
日が昇ると暑くて暑くて、まったく仮眠がとれない。しかも朝7時を過ぎると、どのパーキングエリアもわんさか人があふれかえっているし。ペースは落ちる一方だ。それこそパーキングエリアがあるたびに一度停車して、顔を洗ってスッキリしないと我慢できない。休憩している時間(しかし眠れない)と走っている時間が半々くらい?そこまでひどくないか?記憶あいまい。
07:00に岐阜県は
養老SA。09:30に岐阜県は
恵那峡SA。このあたりになると、自分のホームグラウンドに帰ってきた感があって、ずいぶん安心感が違う。
10:30に長野県は
駒ケ岳SA。ここは人の集まるところから離れた高台に、日陰の東屋があって涼しかったので、30分くらい眠れた。

11:45に長野県は
小黒川PA。ここはなぜか家族連れがあんまりいなくて静かだったので、10分ほど仮眠できた。
12:45に長野県は
八ヶ岳PA。このへんになったらもう「いつもの」地域って感じだ。ここ以降は目が冴えてしまって、眠気に悩まされることは無くなった。
13:30に山梨県は
双葉SA。ここで最後の大休憩。
あとはほぼノンストップで進み、15:00にようやく帰宅。
いやこんなキツいのは初めてだ。渋滞にあわなかったのは実に幸いだった。
2005年8月11日(木) アストロ球団が実写ドラマ化されたのだが
たけくまメモで知って以来、気になってしかたがなかった、アストロ球団のなんと
実写ドラマ化がようやく夕べ放映された! 公式サイトはこちら。
http://www.tv-asahi.co.jp/astro/少林サッカーが受け入れられた今、そのラインでアストロ球団も実写(とはいってもCGバリバリだろうけど)ドラマ化されたのだろうな。
うーんしかし、あまり語る言葉も出ない、残念な第1回であった。
原作の魅力であった、あの無駄な熱さが微塵も無い。パワーが余り過ぎてホイールスピンしちゃってるような無茶・無理矢理感がアストロ球団のすべてといっても過言ではないと思ってるのだが、単にメリハリなく、だらーんとお話が進行しているだけ…。
今のところ超人は球児(球一)だけなんだが、プレーがちっとも超人じゃない。素人目に見てもだらーんとしたフォームから投げられたボールに、王
選手が普通に空振りしているだけだ。
ものすごいドロップを投げる少年が現れた! あれはいったい誰なんだ!? というキャラ立ちが微塵も感じられない。
ジャコビニ流星打法とか、殺人L字投法とか、超人プレイが今後出てくるんだろうが、それ以前の最初のツカミで大失敗しちゃった感じ。原作を知らない人は、もう今回で見限っちゃうんじゃないかな。
2005年8月13日(土) カクテルパーティ効果の再現
先日、四国にツーリングしていたのだが、例えば食い物屋とかで、地元の人たちが歓談しているところに、関東系の旅行者が入ってきて語りだすと、彼らの言葉が地元の言葉から、クッと浮かび上がってくる。
地元のおばちゃんたちがバリバリの地元言葉で早口で語りだすと、関東人の僕には、語られている言葉が、意味として形を成さず、音塊として耳を通り抜けていってしまうのだ。そこへ聴きなれた関東系の言葉が聞こえてくると、対照的にずいぶんと鮮明に浮かび上がってくる。
いわゆるカクテルパーティ効果というのは、自分の聞きたい対象の言葉を、選択的に聞き分けられるという現象であるわけなんだが、いまサクっと検索した分には、同じ音量エネルギーの中で、被験者のネイティブでない言語とネイティブである言語とで、比較対照実験していたりするのが見当たらないようだ。
言葉の「意味」の奔流の中からでも、聴きたい対象の言葉を選択的に聞き分けるというのと、「意味」をほとんどもたない言葉の中でも、聴きたい対象の言葉を選択的に聞き分けるというのは、本質的に異なっているように思えるのだけど。
そしていま検索してみたところ、カクテルパーティ効果は録音されたものからは起こらない、みたいに書かれているところがいくつかあったのだが
http://www.toa.co.jp/otokukan/otomame/1-1.htmhttp://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2005_14454/slides/12/84.htmlちょっと待ってくれよ! それ本当に、生で聴いているときの音場を再現した上で、そのような結論を導き出してます?
最低でも4ch(前左右、後左右)で録音したものを、4chで再生して実験して欲しいのだけど。それらしきことを書いてあるところがヒットしなかった。
以下、かなり単純にモデル化しているのであまりツッコまんとくださいませ。
人間の耳は前後方向も認識するけれど、通常の2chレコーダーでは前後という概念が無い。なので2chレコーダーで録音したものを2chで再生すれば、後方の音響エネルギーも前方にミキシングされて出力されることになる。
例えば音場全体の音響エネルギーが100で、選択的に聴きたい対象の音響エネルギーが5だとする。
4ch収録再生ならば、4つのスピーカーに、25ずつエネルギーが分配されて発音されるので、対象が真正面にいるならば、音響エネルギーの中から5/50で聞き分ければよい。
2ch収録再生ならば、2つのスピーカーに(中略)の音響エネルギーの中から5/100で聞き分ける必要が生じる。そりゃカクテルパーティ効果の再現は難しくなるよね。
2005年8月16日(火) 「ムネオ新党にジャンプ秋元氏」
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_08/t2005081602.html…という見出しを一瞥して、えっ、こち亀の作者が政治家に転身するの? 本宮ひろ志のように? これで長期連載ギネス記録もストップか?! と思ったのは僕だけではあるまい。
間違えてはいけない、こち亀の作者は、秋
本治である。
記事を開いてみたら「スキージャンプ元五輪代表の秋元正博氏(48)」のことであった。
「ジャンプ」で「あきもと」とくれば、そりゃ「こち亀」って連想してしまうのが人情だってものだよな。ZAKZAK、狙ってこの見だしを付けたのではないか?
読み間違いをあからさまに狙った見出しといえば、
サップ、ウコンまみれ!!というのがあった。これはもう誰がどうみても、一瞬「サップがうんこまみれ!?」と思ってしまうってものだよね。残念ながらオリジナル記事は既に削除されていたのだが、これは記者会見の場で、ボブ・サップがウコン茶をぶっかけられて激怒した…という記事であった。
しかもこの「ウコンまみれ!!」の次には、
サップ大乱闘 ウコンで遺恨などとも記事になっていた。
よりによってウコン茶をテーブルに置いておくという時点でもう狙っていたよねきっと。
2005年8月18日(木) バトルギア4 その2
先月に、
バトルギア4をファーストインプレッションしたのだが、バトルギア3がかなり好きなレースゲームであったので、その先入観からか、期待していたもの(=3のパワーアップした続編)とはちょっと違うかな、と感じた。やりこんだら印象が変わるかもと思いつつ、1ゲームが200円設定なのでずっと放置していた。
気がついたら1ゲーム100円になっていたので、全部中級コースで、さっそくいろいろ車を変えて20プレイほどしてみた。
"3"でよく使っていた、MR-Sのノーマル車は、やはりファーストインプレッション同様、タイヤと路面の間にスポンジが挟まっているような印象で、ハンドル操作が車の動きにそのまま反映されていないような印象が、どうしてもつきまとってしまう。
同じCクラス車でも、ロードスターは比較的に素直
(とはいっても僕の先入観どおり、という意味での「素直」だけど)な動きをしてくれるようだ。
NSXやインプレッサなどのAクラス車ノーマルになると、なんとかスポーティに操作できるようだ。
ルノー・クリオV6にはまいってしまった。ブレーキを残したままコーナリングすると、蛇角のついたままフロントが直線で突き進んでしまう。1次旋回以前にきっちりとブレーキングして、コーナリング中はうっすらとトルクを与え続け、直進になったら全開…って走り方を要求されているのかな?
"4"からの新要素で、各車ごとに、ノーマル・ストリート・スポーツ・レーシングの4段階のチューンナップ車が用意されている。
試しにMR-Sの"スポーツ"を選んでみると、おお、これはかなり好印象だ! タイヤと路面の間のスポンジが無くなった感じ。ミスしても、そのミスが自分の操作が悪いせいだと納得できる感じ。俄然このゲームが楽しくなった。
ロードスターの"レーシング"を選んでみると、ブレーキがやたら利く。すごい減速をする。ギャップでの跳ねが激しい。ギャップに入る前にアクセルを抜かないと、一気にエンジンが吹け上がってオーバーレブしてしまう。
今回の店は、前回とは違って、わりと静かな店で、エンジン音やスキール音がちゃんと聴こえた。そのおかげでこれまた印象がよくなった。やはりスキール音が聞こえてくると、タイヤの状況の把握度がぜんぜんアップする。しかも5.1サラウンドシステムであるので、リアが流れているときは、ちゃんと後方からスキール音が聞こえてくる。
ゲームセンスのある人は無音でも経験則で車体状況を把握できるのかもしれないが、僕は音が聞こえないとレースゲームは一気に難しくなる。
ちょっと残念なのが、前回にも書いたが、挙動の「前兆」がやはりつかみにくいのだ。
例えば、パワーに負けてリアタイヤが流れるときって、「グリップしている/していない」という単純な2段階ではない。
僕の車はグリップの低いFRベースの四駆なので、たいしてスピードを出さなくてもすぐに体感できる。まず「キ、キ、キ…」という怪しい軋みが聴こえてきて、それでもパワーを加えると「キー…」と変化する。ここまではハンドルやアクセルには何も手を加える必要はない。
これが「ギー!」になるとちょっと危なくなってくる。この状態で下りに入ると「ギャッ!」と音がして、リアがちょっと滑ったのがわかる。
おそらく「ギャー!」になる段階までパワーを加えると、カウンターを当てる必要があるくらいになるんだろうが、怖いので舗装路ではそこまでしたことはない。
もしかしたらまだ店がうるさくて聴こえていないだけなのかもしれないが、グリップを失う前兆を、スキール音でインフォメーションしてくれると、一気にフィーリングがアップするのではないかな。
さらに言えば、例えば低速ターンなどで、フロントをコジったときの「ギュイッ」という音が出たらもっとよいな。悪い操作をしたというインフォメーションがプレイヤーに伝わりやすくなる。せっかくサラウンドで、前後タイヤの発する音を聞き分けることができる筐体なのだから、せひ生かしたい。
チューンナップ車+静かな店の組み合わせで、おおいに印象アップしてやる気が沸いてまいりました。
さてそろそろネットエントリーキーを購入してやりこみ始めることにしよう。比較的静かで100円の店も見つけたことだし。
問題は今回はどの車のキーを作ろうかな。いまのところ、ロードスターのスポーツが一番自然なフィーリングで好みだったんだが。
2005年8月19日(金) 夏のぬけがら / 真島昌利 その2
以前に書いた内容の続きです。僕はこの曲の舞台になっている、日野橋近辺を昼間にしか通ったことが無くて、その感覚があまりにも強烈なので、この曲を口ずさむときはどうしても脳裏に真夏の昼間の光景が浮かび上がってきてしまう。
しかし口ずさんでいてふと気がついてしまった。「夜が〜君の顔をしてる〜、ってあれ? この曲の舞台、夜じゃん!」と。なんということだ。
そんなわけで今回は音楽から歌詞だけ取り出して、あーだこーだ書きます。引用的に微妙なところなので、怒られたら削除します。
それにしても真島昌利のシンプルで力強い歌詞ってスゴいです。シンプルなだけあってスッと脳裏に入ってくる。
先にあげた「カローラに乗って」を例に挙げれば、いまとなりのシートで寝ているのは「僕の想像の中ではとても優しい君」と「本当は意地悪ばかりの君」との間にいる、どちらでもない君だ。君が目が覚めたら僕は「想像」と「本当」の間で、たたかわなければならないんだけど、いまは「夜が君の顔をして」いて「夜がねがえりをうってる」。
…このザックリとした思い切りのいい力強い擬人化、めちゃくちゃイマジネーション膨らむではないですか。「眠っている君」を「夜」の一言に集約しちゃうってすごいよね。
文章で読むのではなく、メロディに乗って逐次言葉が運ばれることを意識していると思われる歌詞も数多い。「朝」が最も印象的で効果的。
「破れたポスター/の中の男が/見えない帽子を/被る」。要は「ポスターの上部が破れていて、男がなにやら、帽子を被るような手の動作をしているのだけど、帽子は見えない」ということなんだろうけど、ゆったりしたメロディに乗って、この順序で言葉が送り込まれると、このポスターを眺めている者の主観・視線の動きが、実によくつたわってくるよね。
この曲は叙情をなるべく排した情景描写だけで、見事に情を叙している。「昨日の雨は余韻を残し 街路樹を輝かせてる」「ミルクの瓶の曲線に沿い 光が転げて落ちていく」見てくださいよ、この瑞々しく、シンプルに力強く「朝」を表現する言葉を。
しかしまったく残念なのが「理不尽を乗せリムジンが行く」という、リフレインでの語呂合わせだ。ここでいきなり丸裸の「情」を(しかも語呂合わせで)突きつけられるので、ズッコけてしまうのだ。急に緊張感が解けてしまう感じ。
その「理不尽」さを、例えば「カローラに乗って」で言うところの「夜が君の顔をしてる」と「夜がねがえりをうってる」みたいに別パターンで語っていれば、唐突感が薄らいで情景描写とバランスが取れたと思うのだけど。
2005年8月23日(火) Jason Mraz / Mr. A-Z
もう10年近くも、最新の音楽シーンを積極的に追っかけることがあまりなくなってしまった駄目な僕なのだが、先週末に試聴コーナーで聴いて気に入って買った2枚は、どちらもなかなかよかった。

まずはこのジェイソン・ムラーズ。ついMARZとタイプしたくなってしまうがMRAZなのに注意。さっき検索しようとしてこう打ち間違えて失敗した。なにせ名前が「ムラーズ」なので、日本の公式サイトのファンクラブ(?)は「ジェイソン
村」と呼ばれているのだ。
http://wmg.jp/jmraz/jason_v/top.htmlamazonの
こちらで視聴もできます。
60~70年代王道ポップス直系の、美しい、隙のないメロディをベースに、滑らかでかつタイム感見事で、ほんのりソウルフルなボーカルがのっかる。いろんなスタイルを幅広く取り入れていて、Housemartins系の80年代後半ネオアコイメージっぽかったり、Ben Folds Fiveっぽかったり、G-Funkと呼ばれていたころのSnoop Doggy Doggっぽいところもやってたり。マイケルジャクソンのものまねっぽいことまでやってるのは笑った。
そんなわけで、70年代生まれで、20歳代に音楽をいろいろ聴いていた人にとっては、既視感バリバリなのではないかな。
この既視感バリバリっぷりは、ほんのりと古めかしく(=僕にとっては「懐かしく」)感じられる音作りからももたらされている。ウェットめなリバーブやディレイだったり、ちょっとドラマチックに展開しすぎな感じだったり。
と思ったら、このアルバムのプロデュースは、70年代生まれにとっては懐かしの、スティーブ・リリーホワイトであった。
http://wmg.jp/jmraz/bio.html乱暴に言えば、60~70年代王道感覚を、うまく現代的にまとめなおしてリバイバルさせてるって感じなんだが、ノスタルジーだけでは終わらない説得力がある。
いろんな音楽を聴いてきて、それが自然に当然にミクスチャーされてる感じ。肩肘張ってイデオロギーとして「ミクスチャーするぞ!」っていう90年代前半ノリはもうとっくに過去だ。自分の意識の中でミクスチャーされてるのはあまりにも当たり前のことで、そもそもの発想がミクスチャー状態を前提としているので、わざわざ意識して目的とすることではない。のではないか。
隙のないメロディと、統一感のあるプロデュースと、伸びやかなボーカルスタイルがしっかり確立されてブレがなくて説得力絶大なので、そのミクスチャーぶりがまったくわざとらしくない。どんなスタイルを取り入れても芯がブレない。
この統一感あるプロデュースは見事だと思うのだが、もしかしたらちょっとデコレーション多すぎ? 僕の好みで言えば、もうちょっとソリッドでドライでストレートな路線のものを聴いてみたい気もした。他の音源もさっそく聴いてみるつもり。
なにせ声が好みだ。ちょっと鼻が詰まった感じなのにきれいに伸びる声、ウィスパーからファルセットまで滑らかに遷移する声…。なにせ声だけでご飯一杯食えちゃう感じなので、よほどのことがなければハズレないだろう。いままで知らないで損した。
ファルセット+スティーブ・リリーホワイトで思い出したのだが、モリッシーがよくやっていた、ファルセットのロング・トーンをクレッシェンドさせつつリバース・リバーブをかける手法も、このアルバムでやっております。僕にとっては懐かし感が強い(ちょっと苦笑した)んだが、非常にマッチしていて印象的でした。
買ったもう一枚の、カイル・リアブコも好印象だったんだが、これはまた別の機会に。
2005年8月25日(木) Before I Speak / Kyle Riabko
こちらも試聴コーナーで聴いて気に入って買った一枚。
こちらで試聴ができます。いかにも現代の音楽らしく、70年代以前のブルースやソウルやファンクがベースにあるものの、明らかに音の質感とか組み立てはヒップホップを通過した後の時代のものだ。特にハイハットの扱い方。このバランスがなかなか心地よい。
スリーブを見たとき、なんだかWGPの125ccクラスのルーキーにいそうな感じのツラした奴だな、と思ったのだが、それもそのはず、まだ17歳とのことだ。
さすがにこのクオリティで17歳っていうのはスゴイ驚きで、いま検索したら年齢に触れていないレビューは皆無なくらいだった。
しかも僕が買ったのは輸入版なので詳しいことはわからないが、ギターのみならず、ベースもドラムも鍵盤もやってる(すべての曲ではない)マルチプレイヤーらしい。
僕にとっての驚きは、この年齢でこの作曲・演奏能力…ということよりむしろ、若さゆえの無理な背伸び感がちっとも感じられないことのほうだ。自分を自分以上に大きく見せようとしていない。かといって老成を気取っているわけでもない。自分が早熟であることにたぶん自覚はあるんだろうが、それを自ら売りにしている気配が感じられない。音はへんな意図に捻じ曲げられたりせず、発せられたそのまま僕の耳まで到達してくる。
とはいっても、無理な背伸びが必ずしも、ネガティブな印象のみを与えるというわけではないのだけどね。若者が自分を何とか無理して大きく見せようとして、一生懸命背伸びしている、その張り詰めたふくらはぎの緊張感が魅力につながるっていうのは、よくあることだし。
ただなんというか、ちょっと物足りない印象をどうしても僕は感じてしまう。うまくまとまりすぎているのかな。ビッ!と締まったテンションは充分感じるんだけど、ピーン!と張り詰める瞬間を余り感じない。バランスが崩れる直前・直後の危うい緊張感に僕はしびれるものなんだけど、どうも最後まで、ビッ!と締まったまんま終わっちゃう感じ。
最終曲(輸入版での)が終わったあと、数10分の空白があって、隠しトラックとして存在する、ジャクソン・ブラウン+ジョン・レノン風な曲が一番好き。なんだが早送りするのが面倒くさい…携帯音楽プレイヤーなどで聴く人は、別トラックとして忘れずに切り分けましょう。
今調べたら、たぶん国内盤の16曲目です。
さきほど試聴できるところを検索したところ、moraのこのページがヒットしたのだが
http://mora.jp/artist/80307744/71004057/ジャンルが「フォーク/SSW/カントリー」っていかがなものか?
SSWって、シンガー・ソング・ライターのことね。
すくなくとも「フォーク」「カントリー」を期待している人のお望みは叶えられないと思うんだが。
2005年8月27日(土) 容疑者 室井慎次
実は特にこの映画を見たかったわけではなかった。
ユナイテッド・シネマとしまえんにある、音響に合わせて振動する
ウィンブルシートというのを体験してみたかったのだが、このシートが使われているスクリーンで現在放映中だったのがこの映画だったのだ。
公式サイトはこちら。
TVドラマの「踊る大走査線」からスピンオフされた映画らしいのだが、僕はほとんどTVを見ない人なので、まったく先入観や前情報無しでした。
以下ネタバレなんですが、ネタバレ対策ついでに、そのウィンブルシートの感想を。
この映画は重低音がドカドカ鳴るようなものじゃないので、ウィンブルシートの意味は全然っていうほどなかった。普通に爆発音がドカドカ連発するようなアクションもので使えばいいのに、なぜにわざわざこの映画で使ったんだろう?
そんなわけで、映画本編が始まる前の予告編(トップガンのデジタルリマスターとか)くらいでしか、このウィンブルシートが機能していなかったので、本領を見られなかったであろうと前置きしておきます。
20年近く前に体験したことのある、ボディソニックのシートみたいなもんだろうと考えていたのだが、振動の周波数が予想より高くて、ブルブル震えるというより、ガサガサ震えているという感じだった。
また、振動するポイントがほとんど背中側で、腰(尻)はほとんど振動していないようだ。振動から臨場感を人間が受けるのって、メインは腰なんじゃないかな。腰だけ振動して背中が振動しなくてもそれほど違和感は無いと思うが、その逆っていうのは、人間の感覚とはズレているのではないかなあ。例えば腰が低周波担当、背中が高周波担当っていうのだったら納得が行くのだけど…。
わざわざこのシートを体験する目的で行くほどのものじゃないな、という感じだ。
さて映画の話題。
とはいっても特にあんまり印象は無かった。あまり工夫の無いお話を、なにかもったいつけているような雰囲気を醸し出すべく、妙に間延びした演出で水増ししてるっていう感じだ。
映画の観客のあずかり知らぬところで進行している事柄があまりにも多い。
各組織の対立の構図は描かれているのだけど「構図」だけなのだ。中身があんまり描かれていないのだ。
なにを観客に見せたいのかわからない。どこにもトリックもないし、裏の掻きあいもないし、謎解きもない。
もしかしたらTVシリーズを見ている人には、なにかこの僕が感じるスカスカ感を補完できる情報があったりするのかな?
印象に残ったのは、重要参考人のキョウコ(と呼ばれていたと思うんだが、公式サイトを見てもキャスト表に載っていない…)役の人の演技くらいだった。
最初にキョウコが本性を垣間見せる、新宿でおそらくヤクの売人からなにかを受け取ったときの手の動き、それが大変印象的だった。それまで普通に楚々と歩いていた雰囲気が、一瞬破綻するありさまが良く出ていた。
最後に出頭して、ようやく真相を語りだしたときの、浮世離れした棒読みっぷりもよかった。最初の数秒違和感が大きかったのだが、その違和感が過ぎ去ると、背筋がぞっとした。映画の気温が数度下がった。たぶん意図的な、気温を下げるための棒読みだ。
そして振り向いて、秘めていた狂気が一気に露出したかのようなスゴイ笑顔で、
ニコーッ!(エクスクラメーションマーク付きの「笑顔!」って感じ)として、その笑顔(特に目尻の皺の入り方!)にますますぞっとした。その後ニコニコ笑いながら両手をつかまれて連行される様も見事。
(8/31追記)
とある方から、この「キョウコ」の情報をいただきました。
役名が「桜井杏子」で、木内晶子さんです。公式サイトはこちら。
http://www.jame.or.jp/izawa/kinouchi.html
あっ、どこかで見たことあったと思ったら「ギャンブルクイーン」に出てた人だ! 笑いの趣味の似ている友人に「なかなかのバカドラマだからオススメ」と言われて観てたよこれ。
2005年8月29日(月) MotoGP第11戦ブルノ(チェコ)バレ
録画したのをようやく見ました。
今回はなんといってもセテがかわいそうすぎ!そしてビアッジがグッジョブ!でありました。
今年のセテって悪魔に魅入られているんじゃないかって感じだ。ロッシがワンミスすれば、充分逆転優勝できるであろうラストラップの最後の最後、ガス欠だかマシントラブルだかまだわからんがスローダウンしてそしてストップ…。チェッカーを受けることもできなかった。ポイントランキングも一気に後退!
ロッシとガチンコバトルを演じていて、どちらが勝っても不思議じゃないって状態だったのに。勝利者インタビューでも、ロッシがめずらしく「ウォーミングアップの後は勝つ自信が無かった」などと弱気な発言をしていたくらいだったのに。
そしてそのセテがリタイアしたおかげで表彰台に滑り込んだビアッジ。とはいってもなんと予選10位からの3位だからこれはすごい。ノリックの解説によれば「ただ1人コンスタントに1分59秒台をキープしていた」らしいし。
そして今期はそれほど目立たないものの、安定して着実にポイントランキング2位にまで上り詰めてきてしまった。これからは2位争いがますます熱くなりそうだ。2−3−4と3ポイント差で並んでるし、セテもまだ充分挽回できる範囲内だし。
とはいえよほどのことがない限り、ロッシのチャンプは確定だろうが…。
以降の報道では、セテのラストラップのトラブルの原因と、ビアッジの予選不振の原因をぜひ知りたいね。
いやー燃えたわ。冷房に弱いので最近体調が悪かったんだが、一気にスッとした。
今回は「現役」ノリックがゲスト解説だったのだが、あいかわらずよかった。上記の「ただ1人(ビアッジが)コンスタントに1分59秒台をキープしていた」とか、そういうTVでは知りえないけど視聴者がぜひ知りたいことを教えてくれるし。
今回は他の実況や解説も、画面外のフォローをわりとしてくれたので(特にレース中盤以降)なかなかうれしかった。実況の人が、現在の状況変化に合わせて、もっとパッと話を切り替えてもいいんじゃないかと思うけど。
さて次回はもてぎですね。ロッシが勝てばワールドチャンピオン確定。今回調子の悪かった日本勢の奮起を期待します。